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債務整理のメリット、デメリットは?知っておきたい4つのこと

債務整理のメリット、デメリットは?知っておきたい4つのこと

今回は、お金を借りる時の話しではありません。お金を借りた後の話しであり、しかもそのお金が返せなくなった時のお話しをしてみます。借金すると、どうしても返せなくなる人が一定数の割合で出てきます。

そんな時に、自暴自棄に陥ってしまう方がいるのも事実です。こんな解決方法もあるのだと覚えておくだけでも、借金することを必要以上のプレッシャーに感じることもなくなるのではないでしょうか。今回は、その解決方法である「債務整理」について、詳しく説明したいと思います。

債務整理とは?

毎月の借金返済が苦しく、その借金を減らすために、債務整理を考えている方もいらっしゃるかと思います。しかし債務整理には、任意整理個人再生自己破産という3種類があり、それぞれの種類ごとに、借金を減額、もしくは返済の義務がなくなるといったメリットがありますが、それ相応なデメリットも生じます。今回は「債務整理をするときに、知っておきたい4つのこと」ということで、債務整理をする際に注意しなければならない知識や、気を付けるべき点などをご説明いたします。

1.債務整理の種類

まず、債務整理には、任意整理、個人再生、自己破産の3種類があります。任意整理はそのメリット・デメリットが軽く、個人再生、自己破産に連れてハイリスク・ハイリターンになってきます。

例えば、任意整理では借金を全て無くすことは出来ませんが、デメリットも個人再生や自己破産に比べると比較的軽いものになります。しかし、自己破産をした場合には、借金の返済を免除される一方で、そのデメリットはとても大きいものになってしまいます。

借金の程度や債務整理におけるメリット・デメリットによって、どの種類の債務整理を選ぶか慎重に決めましょう。では具体的にそのメリット・デメリットをご説明いたします。

2.債務整理のメリット

任意整理のメリット

任意整理は、裁判所を通さずに、借金をした金融業者と直接話し合うことで、過払い金や利息を無くし、支払うことのできる金額に減額していくという債務整理の方法のことです。

そのメリットは、他の債務整理に比べて、手続きが簡単ということです。他の種類の債務整理は、裁判所を通して、金融業者と交渉をしていきますが、任意整理はそのような必要はありません。裁判所は午前中に行かなければならないこともあり、その度に仕事を抜け出すというのはとても大変なことです。そのようなことをせずとも、弁護士や司法書士と話し合いをして、書類を作成し、弁護士や司法書士が直接金融業者と交渉をしてくれるので、手間を省くことが出来ます。

また、他の債務整理を行うと、借金が大幅に減額できることや、借金をチャラにすることが出来るというメリットがありますが、一方でデメリットもとても大きいものとなります。個人再生や自己破産をしてしまうと、官報という国の発行している新聞のようなものに金融トラブルがあったということで、その情報が載ってしまいます。一度載ってしまうとローンを組むことが大変になることや、クレジットカードが作りづらくなってしまう場合もあります。任意整理にもそのようなデメリットはありますが、他の債務整理よりも、その度合いが軽く済みますので、それも一つのメリットになるでしょう。

その他には、任意整理の手続きを弁護士に依頼することで、その通知が金融業者に送付されます。その時点で、金融業者は借金の取り立てをすることが出来なくなります。過酷な借金の取り立てに苦しむ人にとっては、任意整理をすることで取り立てがやむので、ゆっくりと借金を返すことが出来るでしょう。

また、複数の金融業者から借金をしている場合、借金を整理する金融業者を選ぶことが出来るというメリットもあります。すべての業者から借りている借金を整理したほうが良いように思えるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。一度債務整理を行った業者には、もう二度とお金を借りることは出来ないのです。なぜなら、金融業者の立場から考えると、いくら経済的に余裕がないからと言っても、借金を貸したにも関わらず、その借金を減らされてしまったら金融業者の儲けは減りますよね。だから、一度債務整理をした会社にはブラックリスト登録されているという可能性が高くなります。

今はそれでよいと思っていても、時間が経ち、住宅ローンを組みたい場合や、もう一度ローンを組みたいという場合、債務整理をしてブラックリスト登録されている金融業者からローンを組むことは出来ません。だからこそ、債務整理する金融業者を選ぶことで、債務整理後のローンやクレジットカードの作成を可能にすることが出来るのも、任意整理のメリットなのです。

個人再生や自己破産では、借入しているすべての金融業者を債務整理の対象としなければならないので、債務整理後にローンやクレジットカードを作ることは、非常に困難になります。この話は、個人再生や自己破産のデメリットの時により詳しく後述します。

個人再生のメリット

個人再生のメリットは、任意整理よりも借金を大幅に減額することが出来るということです。一般的には、個人再生をすることで、もともとの借金の五分の一程度になると言われています。任意整理は過払い金や利息を減らすことを主としているので、より大きい減額を望むのであれば、個人再生のほうが良いでしょう。

また、任意整理と同じように借金の取り立てを止めることも出来ます。他には、財産をすべて失うことはないということも、個人再生のメリットになります。自己破産の場合だと、ほぼすべての財産を手放さなければなりませんが、個人再生なら自分の財産をすべて失うわけではないのです。財産を持っていて、その財産を残しておきたいというならば、個人再生のほうが良いと言うことが出来るでしょう。

自己破産のメリット

自己破産の一番のメリットは、すべての借金の支払い義務が免除されることです。任意整理や個人再生の場合、借金は減額されますが、支払いの義務が免除されるということはありません。気を付けなければならないことは、自己破産をするとほぼすべての財産を失うということです。

財産をあまり持っていないという人や、莫大な借金があり返済の目途が立たないという人は、自己破産を選択しても良いかもしれません。個人再生ほどではありませんが、生活に必要な財産まで取られるという心配はありませんので、生きるのに最低限必要な財産を残すことは出来ます。

債務整理のデメリット

任意整理のデメリット

任意整理のデメリットは、5年程度、信用情報機関にブラックリスト登録されてしまうということです。どの金融業者もローンやクレジットカードを作るときに、信用情報機関から情報を問い合わせます。その時に、任意整理をしたという事故情報が掲載されているため、金融業者のローンやクレジットカードの審査に通ることは、非常に難しいです。

しかし永久にその情報が載せられてしまうというわけではないので、ご安心ください。任意整理から5年ほど経ち、借金の返済を終えて、毎月働いていると事故情報は信用情報機関から消え、ローンやクレジットカードを組むことが可能になります。

他のデメリットとしては、任意整理は裁判所に行く必要がないために、「交渉」がすべてになるので、交渉決裂になってしまうと借金を減額することが出来ない可能性があるということです。

しかし、この点は弁護士に委託することで解決できます。弁護士に債務整理の交渉や書類作成などを依頼すると、費用はかかってしまいますが、個人で弁護士と同じようなことをしようとするとなると、かなり高度な知識が必要になるのと、時間がかかってしまいます。債務整理の際は、交渉決裂になってしまい減額できないことや、時間がかかるということを考えると、費用がかかったとしても弁護士、もしくは、司法書士に頼みましょう。

個人再生のデメリット

個人再生のデメリットは、個人再生後に、借金は大幅に減額されますが、その残りの借金を3年で返済しなければならないということです。個人再生をするにあたって、3年で借金を返せるかどうかということまで、事前に審査されるので、多くの人は3年で借金を返済できます。もし返済できなかったら、個人再生は失敗とみなされ、個人再生の前の状態に戻ってしまう可能性があります。そのような理由で、個人再生の審査や手続きは慎重に行われるために、非常に時間がかかってしまうということもデメリットの一つになるでしょう。

また、個人再生は信用情報機関だけでなく、官報にも掲載されてしまいます。官報というのは、国が発行している新聞のようなもので、そこに事故情報が載せられてしまうと、その情報が公になってしまいます。国の新聞ですので、どのような人でも見ることが出来ますが、一般の人で官報を見ている人は、ほとんどいないので、知人にばれるということはほぼないと言えるでしょう。ただし、金融機関は官報の事故情報をこまめにチェックしています。信用情報機関の情報は数年経てば消えますが、官報に載った情報は消えることはありません

ローンやクレジットカードの審査に必ず落ちるということはないかもしれませんが、個人再生していない人に比べて、通りづらくなるというデメリットもあります。また、官報をチェックしているのは、金融業者だけではありません。闇金業者も官報を見ているので、急なDMなどが来る可能性があります。
自己破産のデメリット

自己破産のデメリットは、個人再生と同じように信用情報機関にブラックリスト登録されることに加え、官報に事故情報が掲載されるために、7年から10年の間、金融業者のローンやクレジットカードの審査に通らなくなるということです。

その年数は任意整理の場合は約5年、個人再生の場合は5年から7年の間、そして自己破産は7年から10年ほど通らないと言われています。他の債務整理に比べて、再びローンを組むことやクレジットカードを作ることのできない期間が長くなるということも知っておきましょう。

また、個人再生に比べて、ほとんどの財産を破棄しなければなりません。退職金も財産に含まれるため、自己破産をすると退職金の8分の1から、最大4分の1が処分の対象になります。

また、連帯保証人がいる場合は注意が必要です。借金をした本人が自己破産をして、借金の返済義務がなくなったからといって、連帯保証人も借金返済の義務がなくなるわけではありませんので、その借金はすべて連帯保証人に請求されてしまいます。

他のデメリットとしては、自己破産をするとしばらく一定の資格を必要とする職種に就くことが出来なくなります。その職種は、弁護士、司法書士、税理士、公認会計士、宅地建物取引業者、生命保険員、警備員などです。それらの職に就いている場合は、自己破産よりも任意整理や個人再生を選択したほうが良いかもしれません。

4.債務整理にかかる弁護士費用

専門の弁護士、司法書士に依頼するのが吉

債務整理をしようと思っていても、一人で債務整理をするのはとても困難です。債務整理をするにあたって、どの種類の債務整理を選択するのか、どのような手順で書類を準備するのか、それらの手続きを理解するのにも大変時間と労力がかかってしまいます。

そのような仕事を専門としている弁護士や司法書士ならば、時間を削減するだけでなく、わからないところのアドバイスを的確にしてくれます。費用はかかってしまいますが、弁護士司法書士に頼んだ方が良いでしょう。債務整理の相場費用は各債務整理によって違いますが、30万から70万と言われています。

債務費用にかかるお金が用意できないという場合

債務整理の費用が捻出できそうにないという人は、分割払いのできる弁護士事務所を探してみると良いでしょう。一括では厳しいとしても、分割にすることで、支払うことが出来る額になるかもしれません。

また、法テラスを活用するのも一つの手です。法テラスとは、正式名称を日本司法支援センターと言い、国によって作られた法律相談の窓口になります。自分で弁護士を探して契約を結ぶよりも、法テラスが契約している弁護士に依頼することでその費用は安くなります。法テラスでは、法律関連の無料相談もしているので、わからないことがあったときに相談してみるのも良いかもしれません。

ただし、法テラスは国の法律相談所であるがゆえに、相談しに行く人が非常に多いため、時間がかかります。約一か月待ちの法テラスもあるそうなので、時間がかかっても良いという人に限定されてしまうかもしれません。

また、最近作られた街角法律相談事務所というサイトを利用するのも良いかもしれません。街角法律相談事務所はインターネットを通して、近くの法律相談事務所を探してくれます。弁護士事務所の数はとても多いので、このサイトを使うことによってその手間を省くことが出来ます。また、無料借金減額シミュレーターというシステムがあり、質問に答えるだけで、借金がどれほど減るのか、どの種類の債務整理が自分に合っているのかを教えてくれます。弁護士事務所に行く前に、一度試してみると良いかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、「債務整理をするときに、知っておきたい4つのこと」ということで、債務整理の種類、メリット、デメリット、そしてその費用をご紹介致しました。

債務整理をすることで、借金を確実に減らすことは出来ます。しかし、その一方で、今後の人生において大きなハンディを負ってしまう可能性もあるのです。その点を慎重に考慮して、債務整理をするかどうか、どの債務整理を選択するかを決めると良いでしょう。債務整理は、難しい法律と密接に関わってしまうので、不安なことや分からないことがある場合、専門家である弁護士や司法書士に相談してみることをお勧めします。

今回の記事が、債務整理をしようとしている方の役に立つことを偏に願っております。

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